2025年8月15日金曜日

OUR SONG / Hiroshima World Peace Concert 2025

 80年前の8月6日、第二次世界大戦で広島に原爆が投下され、8月9日には長崎に原爆が落とされました。そして今日、8月15日は終戦記念日です。
この時期になると、平和記念式典や戦争関連の番組とともに、必ず思い出すアーティストがいます。原田真二さんです。 


 原田真二さんは広島県出身。高校在学中に吉田拓郎に認められ、1977年、18歳でレコードデビューしました。 甘いルックスに似合わず、ビートルズやエルトン・ジョンのエッセンスを詰め込んだ本格的なロックサウンド。デビュー後は、当時では考えられない毎月のシングルリリースや、同時に3曲がトップ10入りするという快挙を達成。ファーストアルバム『feel happy』はオリコン史上初の初登場1位を記録し、10代の男性シンガーソングライターによる1位獲得は、今も原田さんだけだと思います。(女性アーティストでは、宇多田ヒカルの『First Love』が記録を持っています。)

アルバム「feel happy」のジャケ写。ヒットはもちろん、全作詞・松本隆、全作曲・原田真二で名曲ぞろいのアルバム。


しかし、その輝かしい記録とは裏腹に、原田さんの活動は「デビュー時の成功」だけが語られることが多く、音楽人生の全貌が十分に知られていないのは残念です。
5枚目のシングル『サウザンド・ナイツ』までは松本隆作詞による国民的人気路線でしたが、6枚目『OUR SONG』からは作詞・作曲・プロデュースを一人で手掛け、アーティスト色を強めます。 この曲は、当時のタイアップや歌番組向けとは一線を画す哲学的な詩で、サビらしいサビもありません。広島出身としての誇りと、平和への強い思いが込められた一曲だと感じます。 (ちなみにデビュー曲『てぃーんずぶるーす』は、もともと原田さん自身が平和を訴える詞を書いていたそうですが、売れるために松本隆の詞に差し替えられたと言われています。) 

シングル「OUR SONG」のジャケ写。
僕が小さい頃はまるで映画の1シーンのようだな、と思っていたが、アイドル路線だった原田真二にとって、アーティスト一本でいこうと決断したジャケットなのだろう。


セールス面や国民的支持はその後落ち着いたものの、原田さんは40年以上にわたり、平和へのメッセージを音楽にのせ続けています。
デビューアルバムのタイトル『feel happy』に象徴されるように、活動の根底には常に「LOVE & PEACE, HAPPINESS」があります。2011年からは、ひろしま平和大使を委嘱され、活動されています。
僕の地元・岩手も2011年の東日本大震災で被害を受けましたが、小学生の頃、原田さんは何度もチャリティーで訪れてくれました。 そして今も、ウクライナ侵攻やパレスチナ問題など、世界の平和に関わる活動に精力的に取り組まれています。 

今年の 6月には函館でのコンサートに足を運びましたが、その内容の半分以上が平和への訴えでした。
印象的だったのは、ある音楽番組出演時のエピソード。観客向けの掲示メッセージに平和への思いを素直に書くと、言論統制が入ることがあるそうです。 だからこそ、今のように誰もがSNSで発信できる時代には、平和に関するメッセージをたくさん共有していくべきだと強く語られていました。 

6月、金森ホールでのコンサートフライヤー。ピアノ、ギターの弾き語りコンサートで、演奏1人とは思わせない重厚感のあるサウンドが、金森ホール独特の響きに包まれていました。



この終戦記念日に改めて聴いてほしい曲は、やはり『OUR SONG』。 19歳で作詞・作曲・アレンジ・プロデュースを一人でこなし、このクオリティを完成させたという事実は、もっと評価されるべきだと思います。 彼の音楽と信念を知るきっかけとしても、ぜひ耳を傾けてみてください。


最後に、今年行われた「広島ワールドピースコンサート」についての記事とアーカイブ動画へのリンクを共有します。 原田さんの音楽と平和への思いを、ぜひ体感してみてください。 

http://shinji-harada.com/2024/07/31/%E2%97%87hiroshma-worid-peace-concert/





2025年8月10日日曜日

星をのんだ少年

本日、2025年8月10日は、6つの惑星が並ぶ「惑星直列」が起こる日。
早起きして、日の出1時間前の午前3時に観察しました!

惑星直列とは、複数の惑星が同時に太陽の片側に集まる現象。
今回は、夜明けの約1時間前に水星・木星・金星・天王星・海王星・土星が空に一列に並び、しかも満月とも重なるという絶好のタイミングでした。

(参考:https://starwalk.space/ja/news/what-is-planet-parade


いざ空を見上げると、五稜郭タワーのある東の空に、星よりもはるかに明るい木星と金星が輝いていました。(見間違いでなければ…)

上手く撮れていないのですが、五稜郭タワーの上に木星と金星が光っているのが見えるかと...


西の空では、雲の切れ間から土星らしき光、双眼鏡を使って海王星も確認できました。


残念ながら、天王星は雲に隠れて見えず、水星は太陽に近く、その明るさのため見えなかったです。

それでも、星と月以外の惑星を複数同時に観察できたのは初めてで、とても感動しました。

満月はきれいに撮影できました



観察のあと、函館の街が朝焼けに染まり、空がだんだんと明るくなっていく様子は本当に美しく、映画『小さな恋のメロディ』のオープニングを思わせる光景でした。

今日の一番鳥でした!


フェニックスにも見えなくない形の雲


ここ数日の早朝にも、まだ惑星直列観測のチャンスがあるそうです。
もし早起きできたら、ぜひ見上げてみてください。


今回の天体ショーにぴったりだった音楽は、映画『ハウルの動く城』の中で、ハウルがカルシファーと出会う場面に流れるフリューゲルホルンの音色が流れる「星をのんだ少年」。
柔らかくも神秘的な響きが、夜明け前の空によく似合っていました。

(映画本編ではフリューゲル・ホルンですが、このコンサートではトランペットのようです。)




2025年7月24日木曜日

カナリア諸島にて(NIAGARA CONCERT '83)

毎日どんどん暑くなってきましたね……。
学期末ということで期末試験の勉強のため、研究室にこもる日々。
でも、さすがにこの暑さ、そろそろクーラーが欲しい気分です。

今朝も大学の清掃の方と、
「大学の全教室にクーラー導入してほしいですね」と話し込んでしまいました。
(とはいえ、本州の暑さはどれくらいなんでしょう……想像できません)


そんななか、基礎生物実験の同行で函館山に登ってきました!

登り始めはとても蒸し暑かったのですが、五合目あたりまで来ると、海風が吹き抜けてとても涼しく、ホッとしました。
涼しい気候が好きなのか、登り始めにはハシボソガラスくらいしか見かけなかったのに、
標高が上がるにつれてシジュウカラが姿を見せてくれたり、
ヤマガラウグイスキジバトの声も聞こえてきました。

今回は潮見山コース経由、千畳敷コースを歩きました。
このコース中にはモズの姿も。



このあたりは、モズが数羽飛び交っていて、
ほかにもツバメらしきシルエットや、すばしっこいネズミも見かけました。
動物たちにとって、お気に入りの場所なのでしょうか。


帰りは観音コースから下山。
急で狭くて少し歩きづらいですが、途中にはエゾアジサイがきれいに咲いている場所がありました。
涼しげな青色に癒されます。もし通ることがあれば、ぜひ探してみてください。

函館山のハイキングコース、
残すは宮の森コースエゾダテ山コースの2つ!
今年中に全コース制覇を目指します!


冒頭にも書いた通り、暑い日が続く中、少しでも涼しさを感じられるように音楽を聴いて過ごしています。

やっぱり、夏に聴きたくなるのは大瀧詠一

1983年の42年前の今日、7月24日は、大瀧詠一名義でのラストコンサート「NIAGARA CONCERT ’83」が開催された日。
このコンサート、冒頭15分間は弦楽オーケストラのみで構成されていて、歌はないのに
「大瀧サウンド」を全身で浴びるような体験ができます。

そんな中でも、今日はとっておきの一曲、「カナリア諸島にて」を。
スペイン領のカナリア諸島は、一年中春のような気候で、バカンスにはぴったりの場所らしいです。
この曲を聴くだけで、函館の蒸し暑さもふっとどこかへ行ってほしいです...




2025年7月7日月曜日

海がきこえる・海になれたら

今日は令和7年7月7日

ラッキーセブンがそろう、七夕の日です。
今日の願いごとは、なんだか特別に叶いそうな気がしますね。

さて、この週末、ある映画を観てきました。

1993年に放映されたスタジオジブリ作品、『海がきこえる』です。

ジブリといえば、『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』が有名ですが、
この作品もジブリファンの間では“知る人ぞ知る名作”なのだそう。

僕自身、リアルタイム世代ではないためなじみがなかったのですが、
この作品、ほとんどテレビで放映されず、配信もされていないのだとか。
そのため今回の上映はとても貴重な機会でした。

今回の上映は、映画・ドラマ・アニメのレビューサービスFilmarks(フィルマークス)が主催するリバイバル上映プロジェクトによるもの。
7月4日(金)からの3週間限定で上映されています。(函館の方はシネマアイリスへ)


ストーリーの詳細は、ぜひ劇場で観て感じてほしいので控えますが、
一コマ一コマの風景、登場人物の何気ない表情の描写がとても丁寧で、
宮崎駿監督や高畑勲監督の作品とはまた違った繊細さを感じる作品でした。

ちょっとしたジブリ裏話をひとつ。
本作のエンディングテーマは「海になれたら」ですが、
当初は中島みゆきの「傷ついた翼」が候補だったそう。
実現はしませんでしたが、そのエンディングも見てみたいな……と想像してしまいます。

ということで今回は、エンディングテーマ『海になれたら』をご紹介します。
海のように穏やかで少し切ない、そんな歌です。





P.S 今日は街中も七夕ムードですね。

シエスタハコダテの短冊も、色とりどりに風に揺れていました。



2025年7月3日木曜日

あじさい・雨模様

7月に入って、毎日どんよりとした空模様。
いわゆる「蝦夷梅雨」が、ここ函館にも訪れたのでしょうか。

今朝の空は、まるで地面に落ちてくるのではないかと思うほど低く、
五稜郭タワーも霞んでいて、ユーミンの『ベルベット・イースター』の世界をそのまま映したような幻想的な空でした。





街を歩いていると、あちこちであじさいが見頃を迎えていました。
写真は、函館市立図書館の前に咲いていたあじさいです。










「七変化」という別名をもつあじさいは、その名の通り、
咲き始めの淡い黄緑色から青、赤、そして緑へと、色を変えていきます。

この色の変化には、アントシアニンと土壌中のルミニウムが関係しているそう。
酸性の土壌では青色、アルカリ性の土壌では赤色を示す、そんな自然の仕組みにも改めて感心してしまいます。


さて、あじさいの季節に聴きたくなる音楽といえば、
原由子『あじさいのうた』、離婚伝説『紫陽花』、伊藤咲子『雨傘』など、いくつか浮かびますが、今日の空にぴったりだったのは、サニーデイ・サービスの『あじさい』でした。

イントロから流れるストリングスが、まるで雨粒のきらめきのようで、湿った空気の中に、どこか柔らかい光を差し込んでくれるようなカルテット。

編曲を手がけているのは、名アレンジャー・矢野誠
子どもの頃から、「このストリングス、きれいだな」と思うと、クレジットに彼の名前があることがよくありました。
アグネス・チャン『雨模様』でも、松本隆の詞と矢野氏の編曲が美しく噛み合い、淡くて切ないストーリーが生まれています。





千葉

2025年6月5日木曜日

はじめまして!

 初めまして!三上研究室4年生の村松皓太です。

だいぶ出遅れてしまいましたが初投稿しようと思います!


自己紹介

名前 村松皓太

出身地 静岡

趣味 バスケットボール

サークル 3x3バスケットボール


大学では3人制バスケットボール「3x3」のサークルを立ち上げ、大会の主催なども行っています。最近は、五稜郭でスズメ、シジュウカラ、ハクセキレイなどの鳥を観察するのが楽しみです。大学に戻ってからは筋トレやバスケをして過ごす、そんな毎日を送っています。

まだまだ写真は下手ですが、観察した鳥の写真も少しずつアップしていこうと思っているので、よかったら見ていただけると嬉しいです!


巣に出入りするスズメ



五稜郭のカルガモ



写真ってむずかしい、、、

おまけ



バスケしたいネコ

五稜郭公園通いの日々と、野鳥たち

 こんにちは。みくです。

最近は、大学と五稜郭公園、家、バイト先を行き来する毎日を送っています。

三上先生にカメラをお借りしてから、もう1ヶ月以上が経ちました。少しずつですが、撮影も上達してきた気がします👀✨
こちらは、調査のためにここ最近毎週通っている五稜郭公園で撮影した野鳥の写真です👇

    

私は函館出身ですが、今が人生でいちばん五稜郭公園に通っている時期かもしれません。近いうちに夢に出てきそうなくらいです😅

ちょうど今はカラスの繁殖期の真っ最中で、少し殺気立っているので、皆さんも訪れる際はお気をつけください。